アニメ第55話「白夜」アフレコエピソード

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アニメ『進撃の巨人』のリヴァイ役・神谷浩史さんと、エルヴィン役・小野大輔さんがパーソナリティを務めているラジオ『神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜』。
番組で語られた、第55話「白夜」に関するアフレコエピソードを文字起こししました。

「白夜」アフレコエピソード

2019年6月29日放送・DGS第638話にて。

神谷浩史さん(以下、神谷。敬称略)
小野大輔さん(以下、小野。敬称略)
※相槌等はあまり省略せず、会話のリズムやニュアンスが伝わるように起こしています。

小野
 そうですね、ついにこの日がきたという感じですね。いやー、なんかね、あのまぁ寂しいって思いもあるけれども、エルヴィンで良かったなって思ったんですよね。

神谷
 ほう、どんなところが?

小野
 あのシーンまでいけたことが。その、リヴァイに「ありがとう」って言えたし。

神谷
 うん。

小野
 あとこれまでもね、お話してきたその知識欲っていうところでいうと、お父さんのためにその知識が得たいっていうのがあったんで、全部エルヴィンの中のその思いっていうのが昇華されたというか。うん。
 で、自分の周りでどんどん死んで行くわけじゃないですか。

神谷
 はい。

小野
 それが見えるか?っていう話を前の話数ではしてるんですけど、その英霊たちにも報いることができたんじゃないかなと思いますし、悔いなかったんですよね全く。

神谷
 うーん。

小野
 あと最後にほらあの、途切れ途切れに話すじゃないですか。

神谷
 はい。

小野
 先生に、あの、尋ねるっていう。あのシーン、あそこ結構何回もリテイクを重ねてて、もっとうわごとみたいに、もっと無邪気な子供が言ってるような感じでっていうの、まぁどんどんどんどんそれが重なってって、最終的にもう聞き取れるか聞き取れないか寸前のところ。
 エルヴィンが団長ではなくて、一人のこう、この世界のことを知りたい子供みたいになってるっていうところにいったんですけど、だからあれが本当のエルヴィンだったんだろうなって思って。
 僕ずっと知りたかったんですよ、それを。エルヴィンって何なんだろうって。

神谷
 まぁスーパーマンでしたからねえ。

小野
 そう、最初にそう、神谷さんと一緒に出た映画の舞台挨拶のときに、諫山先生に聞いたときに、諫山先生もそのクラークケントだと、モデルは、みたいなだけしか教えてくれなくて。
 そん時もうきっと決めてたとは思うんですけど、なかなかそん時に全部言えないでしょうし、まだここから決めるってところもあったんだと思うんですよね。だから僕は知りたくてしょうがなくてそれが。
 なんだろうな、それが、エルヴィンは巨人のことが知りたい、この世界のことが知りたい、地下室のことが知りたいっていうところで生きてきたかもしれないですけど、僕はエルヴィンのことが知りたくてずっと挑んでたというか臨んでたんで、それが一番最後のところでやっと分かったかなと。

神谷
 まぁ本当に強い人ですよね、エルヴィンはね、うん。

小野
 ずっとね、精神状態的に言うと本当にもう頑強なすごいふっとい幹があってそこは揺るがないんですよね、ずっと。だからこそ本当に辛かったんじゃないかなと思って。

神谷
 うん。

小野
 でもそれが言えたのが、リヴァイと話してるとき、あとリヴァイに「ありがとう」って言えた瞬間がそこの守らなきゃいけなかった、もう人間を超越しないと精神的にいけないっていう、でも人間に戻ってきたのがね、リヴァイと話したときだったんですよね、たぶん。

神谷
 うーん。

小野
 まぁずっとね、たぶんリヴァイが最後の砦だったんだと思うんですよ。彼が人間でいられる。

神谷
 そうね、まぁその人間ではないなにか、もうほとんど悪魔のような存在になっているエルヴィンを頼らなきゃいけない、そういう状況だから、リヴァイとしてみたら自分の命が落ちたとしてもなくしたとしても、エルヴィンさえ生きていれば大丈夫だと。

小野
 うん。

神谷
 そういう作戦を最後立てて進言するじゃない。

小野
 うんうんうん。

神谷
 だけれどもそれを全うせずに、自分の命を犠牲にして他を生かすやりかたをして。

小野
 うんうんうん。

神谷
 っていうところに身を投じてしまってるから、まぁあそこのところのリヴァイの気持ちも、ちょっと僕は正確に分かってるかどうかってちょっとあやしいところだけれど。
 まぁ役者として、エルヴィンのあそこまで描ききっているところまで導けたということに関しては、作品はまだ続いていくから複雑な気持ちは分かるんだけれど。
 いつも言うことだけれどもちゃんとその役を最期まで全うできて尚且つみんなの心に残るシーンとしてそこが描けているのであれば、変に生き残るよりは絶対そっちの方が僕はいいって毎回思っちゃうから。

小野
 わー、その辺もなんかリヴァイの精神なのかなぁと思います、神谷さんがそう考えるなら。

神谷
 いやだから僕はすごい羨ましいなと・・・いう風に思って見てたけれどもね。

小野
 あの、最初にエルヴィン演じたときはこんな風になると思ってなかったので。先を読んでたわけでもなかったですし、先がそこまでなかったですよ、この結末というか。
 エルヴィンとして最期を遂げるっていうところまでは知らなかったですけれど、ほんとに積み重ねて、あの現場で積み重ねてきたことが僕は報われたなと思っていて。

神谷
 うーん。

小野
 生者に託すって、最後言ったじゃないですか。あれをエルヴィンが言えると思わなかったんで。
 なんだったら、こう、生者を踏み台にして倒そうとしている?巨人をって思ってたんですけど、そうじゃなくってっていうところで、託したんですよね。

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